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Vol. 7 N20開発ストーリー

N20(Acoustic effect社製品:YSMシリーズ、TRY-01ベースモデル)の原型設計は、1989年にME202と言う型名で無線機用として行っておりましたが、当時開発を始めたものの試作の段階で終えておりました。そして2006年/末、高変換効率・高音質の小型イヤホンの開発を進めることになり、その時に試作の段階で終えていたME202の基本設計に新たな音響回路の追加設計を行い、Hi-Fi用としてME202の変換器を内蔵したN20カナル型イヤホンを誕生させました。

当時の苦労話になりますが、磁石、ポールピース、振動板を支えるエッジの組立精度(部品3点の組立バラツキ範囲数μm)と耐環境試験の信頼性を両立させるため連日連夜試行錯誤を繰り返す毎日で、その作業に1年以上を費やしましたが、最終的には設備を充実させたことで完成させることが出来ました。そして2009年には量産が開始されました。

N20の原型は音響系を色々と改良できるように基本設計を行っています。2010年に高域を強調したN20-2の量産を開始し、さらに低域出力を改善したN20-3、N20-4を開発、そして2011年にはN20-4の量産が開始されました。その他にもHi-Fi仕様に対しての、振動板の圧延率もヤシマ独自の仕様を確立させています。

またヤシマは音響系ばかりではなく、2011年には初めて機械系(機械運動をする振動板)の改良(特許出願)を行い従来仕様より全高調波歪(THD)を低減させたN20-5の開発を行い、同じく機械系の改良により更に低域特性を良好にしたN20-6の開発を終了させました。
そしてこのN20-6が製品化され皆様に評価していただける日もそう遠くないのではないかと思っております。

その他にも音響に関わる幅広い視野を持ち、常に技術開発を行っており、2013年Hi-Fiの音響変換器では問題になる表皮効果等に対し、おそらくは世界初と思われるコイルに純銀を使用した仕様の量産を開始しました。純銀の細線でΦ0.1mm以下は日本国内では製造出来る業者がほとんどなくなっていることをその時知りましたが、これまでお取引をさせて頂いた各会社の皆様のご尽力とご支援を頂きΦ0.1mm以下のコイル用細線を完成させ、純銀仕様のN20を製造することが出来ました。今あらためてご支援くださった皆様に感謝申し上げます、ありがとうございました。

【純銀線の効果について】

グラフは、(赤色)タフピッチ線(一般的に使用されている細線)と(黒色)銀線をコイルにして同じ音響変換機に組み込みインピーダンス特性を比較したものです。このグラフで分かるように1,000Hz以上 から徐々に周波数に対しインピーダンスの差が大きくなってきています、この結果は銀線の方が高い周波数に対しインピーダンスが上がらない分タフピッチ線より高域周波数の音響出力再現性に優位であることを示しています。

この純銀線コイル仕様に続き、一般的に高級仕様のヘッドホーンに用いられるOFCを使用したコイル仕様のN20の製造も開始しました。

昨今は、多くの企業が製品の製造を海外へと移行しておりHi-Fi市場もその例外ではありません。ヤシマはこれまで50年以上に渡り音響機器の研究開発と製造に携わってまいりましたが、そこには日本だから培う事のできた優れた技術とノウハウが込められています。

この度ヤシマが技術協力をさせて頂く事になりました株式会社Acoustic effect様はヤシマのこれまでのポリシーと実績を深くご理解くださり、2015年にお取引を開始させて頂く事になりました。株式会社Acoustic effect様にはヤシマの最新技術で作り上げた製品を積極的に販売して頂いております。

ヤシマはこれからも引き続き、N20およびその後継機種などの音響機器の研究開発に取り組んで参る所存です。皆様のご支援を何卒よろしくお願いいたします。

2018.6.4
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